お盆休み、コロナ禍で何処にも行けず家で自粛生活をいいことにYouTubeやプライムビデオ三昧だった。
期間中、視聴したものを生意気にもレビューしてみた。ブログタイトルでもある感想を述べてみよう。
目次にタイトルを貼っておくので、ネタバレNGの方はお手数ですがここでブログを閉じて下さい。ではー。
【 オーロラの彼方へ 】原題:Frequency 2000年米
実は今回3度目の視聴になる。最初に言っちゃうがいい映画なので再々度見てしまった。
初回は2000年公開当時、滞在中だったニュージーランドの映画館だ。
なんの予備知識もなく、たまたま上映中だったというだけで見てしまった。
ポスターも地味そうだったし、全然期待してなかったんだが…。
【 YouTube Warner Bros.チャンネル 「Frequency – Original Theatrical Trailer」(予告編)】
ニュージーランドは英語圏なので字幕は当然ない。
ストーリーは細かい箇所は追えなかったが、いわゆるタイムパラドックス?な設定かなと認識できた。
だけど、そんな心配が吹っ飛ぶ位に見入ってしまったのだ。
俳優達の演技も素晴らしく、異世界設定のストーリーもワクワクしながら追うことが出来た。
まさに「思ってたんと違ってた」だ。
こう書くと英語が堪能そうに思われるが、自分は英語全くダメである。
中学高校の五段階評価は2~3をさまよっていたので、当然ヒアリングも壊滅的だ。
しかし、そんな英語能力ゼロの日本人を釘付けにしたのは控えめに言ってもスゴイことだと思う。
SF、ファンタジー、ミステリー、アクション、家族愛。
これが全部たったの2時間弱に詰め込まれた、よく出来た映画なんだが、世間一般的には過小評価気味じゃないかと思うくらいだ。
原題の「 Frequency 」は周波数という意味で、小道具であるアマチュア無線機から因んだものだろう。
劇中の「Yahoo」は今なら「Google」になるんかな…。
U-NEXTの「新規お客様向け31日間無料トライアル」で全編視聴可能。
トライアル期間終了後、継続希望の場合は有料会員(月額¥2,189 税込)を選択できる。
【 三毛猫ホームズ 1~6 】土曜ワイド劇場 1979~1984年日本
こちらも視聴は初めてではない。Amazonプライムビデオの「JUNK FILM by TOEI 」というチャンネルで視聴できた。
何せ40年近く前のドラマなのでよくぞ配信してくれたと感謝しかない。つい懐かしくて見入ってしまう。なので大筋は判った上で視聴した。
ちなみにこのチャンネル、1960~80年代を中心としたニッチな映画・ドラマチャンネルで他にも魅力ある作品がゴロゴロある。(月額¥499)
今さら説明不要の赤川次郎人気シリーズのドラマ版。
近年では相葉雅紀版(2012年)が有名だけど、自分は土ワイの石立鉄男 × 坂口良子版が忘れられない。
当時小学生だった自分は三毛猫が主役?という奇抜な設定にすっかり夢中になったもんだった。
原作は後から読んだ為、主要登場人物の設定がまるで違うのに驚いた。
それでもドラマ版の魅力も捨て難く、原作とドラマは別物というスタンスで見ればまあいいかと思っていた。
主役二人の醸し出す空気感は今見ても芸達者で楽しい。惜しむらくは二人とも既に故人であることだ。

わかってはいたのだが、第3作でトリックそのものが丸々別物にされたのはやっぱり許せない。
良くない意味で「思ってたんと違ってた」だ。
色々大人の事情があったにせよ、推理小説が原作なのだから忠実に作ってほしかった。
これではホームズの名前を使っただけの違う番組だ。原作者が気の毒だし、視聴者にも失礼。
出演俳優陣と猫達は良かっただけに無念の回である。恨みつらみばかり述べてもいけないので、小ネタを挟もう。
- 撮影に出演した三毛猫は数匹控えが居たらしい。まだCG技術も無くフィルム撮りの時代で相当大変だったのは想像に難くない。しかも相手は猫。気まぐれな性格の上、三毛模様も各猫微妙に違うのでこれまた大変だったらしい。
- 4作序盤、轢き逃げされて死亡する青年は若き日の唐沢寿明。当時スタントマン修行中で轢かれ方もお手の物。クレジットには旧芸名の「唐沢きよし」で記載。
- 原作者の赤川氏もかつて三毛猫を飼っており、顔の三毛色配分はそのままホームズのモデルになったそうだ。
- 音楽スタッフに「羽田健太郎」を発見。『渡る世間は鬼ばかり』『題名のない音楽会21』等で有名な羽田氏だが、この当時はバンドマンやスタジオミュージシャンとしても活躍。
【 Amazonプライムビデオ 】

第1~6作を配信中。このコンテンツも無料期間(14日間)があるのでお得に視聴できる。
【 プリティ・ブライド 】 原題:RUNAWAY BRIDE 1999年米
これも一度視聴済である。アラフィフになると懐古趣味に走るのか、若い時に見たものがまた見たくなる様だ。
これも上記の「オーロラの彼方へ」と同じく公開年のニュージーランドの映画館で視聴した。
ポスターを見ただけで「お?プリティウーマンの続編か?」と思えるほど、有名過ぎるコンビの共演映画だから勘違いしても無理はない。
監督も同じゲイリー・マーシャルだが、プリティウーマンとは似て非なる恋愛映画。
設定はコールガールでもなくセレブ実業家でもない、ちょっと風変わりな男女のすったもんだ物語だ。
【 YouTube Movieclips Classic Trailers チャンネル 「Runaway Bride (1999) Trailer #1」(予告編) 】
コメディ有シリアス有でハラハラさせてもらった。銀幕スターは本当に目の保養になる。
ジュリア・ロバーツの迷惑過ぎる逃亡花嫁は憎めないし、リチャード・ギアはさすがの貫禄とスターオーラで物語をぐいぐい引っ張っていったのは流石である。
賛否両論あるが普通にいい恋愛映画だと思う。しかし、前作はあの超有名作品なのでどうしても残像がちらついてしまう。
あの作品がなければもっと評価されたんだろうけど、あのコンビがあったからこの映画は企画出来たわけなので…。
非常に難しい位置付けだ。それと、ブログのお題である「思ってたんと違ってた」は映画の内容ではない。
邦題。「 プリティ・ブライド 」って一体誰が決めたんだ?

おためし期間終了後、継続希望する場合は月額¥550。
日本に帰国してたまたまこの映画の広告を目にしたとき、ん?と驚いた。
タイトル間違えとるやーんと思ったが、邦題なのか…とモヤモヤしまくった。
何故原題の「ランナウェイ・ブライド」のままにしなかったのか?こっちの方がカッコイイし、内容もすんなり入ってくるのに。
おそらくだ、宣伝広報のセンスゼロのお偉いさんのゴリ押しでこんなタイトルになったんだろうなと推測する。
あの大ヒットした二人の次なる映画だから「プリティ」は付けとかないといかんじゃろ!的な。
お偉いさんの青春時代のアイドル・百恵友和コンビの「赤い××××」みたくしとけば、さらなるヒット間違いナシ!
…安直さがバレバレである。

当然反対の声はあっただろうが、そこは大人の事情が絡むともうどうしようもなかったんだろう。
Wikiを読むと、その後マーシャル監督の作品には、プリティコンビが出演してないのに「プリティ・××××」の邦題が付けられた映画が数本…。
配給元に同情する。さすがに2007年以降はゴリ押しが消えたのか比較的マトモな邦題に戻ったようだ。良かった。
勿論、原題を意訳して素晴らしい邦題になった映画もある。内容によっては原題そのままの方がいい映画もある。
と同時に興行収入を考慮した上で色んな思惑が飛び交うのも仕方ない。
でも、タイトルは作品の「一部」であるのを忘れないでいてほしい。
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