スマホからガラケーに戻してみた☆シニア世代のガジェットライフ

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ダンナ父は80才。

まだまだ元気で交友関係も広い。携帯電話だって普通に使いこなしている。

ここ10年位はDoCoMoのガラケーを愛用し、擦り傷だらけになりながらも使い続けてきた。

しかし。平成 → 令和の今。老若男女、東西南北、猫も杓子もスマホワールドだ。

80才になっても好奇心旺盛のダンナ父が興味津々になるのも時間の問題だった。

と、同時にガジェット樹海への旅立ちでもあった…。

ジイチャン「ワシもスマホ使ってみたい…」

時は遡り、2020年春。コロナ禍初期の出来事だ。

ダンナ父母は田舎の戸建に二人暮らしだ。

我が家とは近距離なので、程良い付合いをしている。

我が家の上の子が高校入学と同時にスマホデビューを果たした。

それを横目でチラチラ眺めてたジイチャン(我が家ではダンナ父を皆でこう呼ぶ)は上記のセリフをぽつりぽつりと呟き始めた。

趣味の将棋仲間も皆スマホらしく、ガラケーだと何となくカッコ悪いような気がするそうだ。

ジイチャンの熱しやすく冷めやすいキャラは承知してるので、、、

自分「いやいや。ガラケー使いの人はまだまだ多いよ!スマホは毎月の料金は高いし操作も面倒だから、ジイチャンには厳しいって!」

と、わざとらしくネガティブキャンペーンをしてあげたw。

毎月の料金高い、はオーバー気味に強調w。安いプランも有るけどその辺は端折った。

ジイチャン「そぉかのぉ…。」

ケチケチキャラのジイチャン。お金かかるよ!と言われると一応大人しくなった。

それから2~3ヶ月後。

色々事情(長くなるので割愛)があって、我が家でスマホを1台予備として購入したのを小耳に挟んだジイチャン、

「それ、ワシに売ってくれんか?使ってみたい」

自分「え… (;’∀’) 」

中華アンドロイドの「Ulefone Armor7」というミドルクラス端末で、自分的には若干クセがあるなと思う機種。

高校生の子供も同機種を持っており、最初は手こずっていたが慣れると楽しそうに使いだした。

それを横目でガン見していたら、「やっぱりワシも!!」となったんだろう。

この機種、ジイチャンにはどうかなあと思ったが、あまりにも懇願してきたので当時のAmazon価格(約¥55,000)で買い取ってもらった。

スマホデビューのためにやるべきこととは…

ジイチャン用に料金プランをどうしようかと思案したが、本人ががどんな使い方をするのか想定出来なかったので、、、

DoCoMoのガラケー回線は変更も解約もせず、そのまま使用続行。

「Ulefone Armor7」はデュアルSIM設定(1台の端末でSIMカード2枚使用)対応機種である。

3Gガラケー回線+4Gネット回線の2回線共用、という使い方も可能だ

通話は現状のまま無料通信付「タイプSSバリュー」のガラケープラン、ネットは格安SIM(BIGLOBE:1.5ギガ程度)を組合わせて約¥1,600程度。

*DoCoMoの3G回線に対応していない機種もあるので注意。

ガラケーのSIMカード(FOMA UIM)をスマホに対応させるとなると、サイズ変更が必要となる。

ショップだと手数料が¥3,000程度かかってしまうのがイヤなのでw、SIMカードを恐る恐るセルフカット (自己責任で)。

  1. 上記の型紙をダウンロード https://gosoftworks.com/apps/nanosim/
  2. プリントアウトした型紙にガラケーSIMを最大サイズの枠にズレないように両面テープでセット
  3. ガラケー用:最大サイズ から →→ スマホ用:最小サイズ にカット

自分は定規と普通のカッターナイフを使ったが、失敗スレスレだったのでオススメ出来ないw。

SIMカード用のカッターも有るので、コレ ↓ の方がキレイにカット出来るだろう。

ようやくスタンバイOKとなり、ジイチャンは晴れてスマホデビューを果たすこととなった。

最初の3日間は新品の端末がよほど嬉しかったのか、常に持ち歩いて楽しそうだったが…。

4日目あたりからぽつりぽつりと不満を口に出してきたのだ。やっぱりなあw。

「画面が元に戻らん」「電話が消える」「カメラ何処や」「ポケットに入れづらい」…etc.

その都度設定の仕方を教えるけど「ちょと待てすぐには覚えられん」と目を白黒させてアタフタ。

3分後には絶対に忘れてるだろーな苦笑。

わかってはいたけど、高齢者が新機種を使いこなすのは想像以上にストレスも有り、難易度が高いようだ。

それと同時に周りの家族の根気強いサポートも不可欠。言うなれば携帯ショップのスタッフ並みに寛容でなくてはならない…。

ジイチャン「もっと使いやすいスマホは無いんか?」

「 Ulefone Armor7 」 は結局ジイチャンには使いこなすことが出来ず、御役御免となり我が家へ出戻りとなった。

買取金額を返そうとしたが、スマホ愛はまだ残っていたようで、、、

「そのお金で使いやすい機種を探してくれ」「残りのお金はネット料金に充ててほしい」と再度依頼された。

DoCoMoなら「らくらくスマートフォン」でいいかとも思ったが…

「やっぱり無理」とさじを投げるかもしれんと想定したら惜しい金額w。

ジイチャン「まだかまだか」とスマホ愛を断ち切ることが出来ず、ガジェットの樹海に吞み込まれ藻掻もがくばかりだ。

なんか、いい方法ないかなあ…。

後述する “ ガラホ ” も勧めてみたが食いつきが悪く却下されてしまった。ガラケーの姉妹版と思われたようだ。

そして、ネットの広告で「OCNモバイルONE」というNTT系列のMVNO(格安SIM会社)のキャンペーンを発見。

なんと、音声通話回線を新規契約の条件付で端末¥1キャンペーンを当時やっていた。(2022年現在もキャンペーンを定期的に続行)

選んだ端末は「OPPO A2020」というアンドロイドのエントリー端末。スマホ初心者にはやさしい機種だと思う。

OPPO A5 2020 プロダクトビデオ

仮に「やっぱり使えん」とさじを投げても¥1端末なのでフトコロは痛まずに済む。

ただし別途料金で初期手数料¥3,300+SIM発行手数料¥434 はかかるが。

条件付の通話回線契約は縛り期間こそ無いが、一番安いプランを一応半年位契約したとしてもせいぜい¥5,000弱。

丁度、上の子用に新規で回線契約しようと思ってたので、無駄にもならない。即決。

当時の最安値の音声回線プラン:1ギガ / 月¥770~+通話料金

ちなみにこの端末、当時のキャンペーン価格¥1だったが、定価だと¥20,000前後はする。

てことで、当時のキャンペーンを利用して、定価の半額以下で端末をゲット。

2022年現在は新年キャンペーンとして、1 / 7(金)~ 1 / 21(金)AM11:00迄 OPPOその他の人気機種が音声通話回線契約付きで格安販売されている。

それから数日後、新しい端末が届いて、通話とネット設定。

ジイチャン、今度こそ!と新端末に賭ける思いは並々ならぬ熱量だったw。

再びレクチャー大会開催→「ちょと待てもう一回」「電源ボタン何処や」「音はも少し大きくできんのか」

スマホに慣れてる自分でも新端末は手こずるので、ジイチャンへの説明も一苦労…。

それを思うと、携帯ショップのスタッフは凄いよなあ。ありとあらゆるお客様を相手にしてるわけだし。尊敬しかないわw。

ジイチャン「…ワシはやっぱりガラケーがええわ」

時は流れてほぼ1年後。コロナ禍も当たり前の日々。

ジイチャン、予想を裏切ることもなく「OPPO A2020」とは決別してしまったw。

で、現在は元々使用していたDoCoMoのガラケーにカムバックし、ノンストレスの毎日を送っている。

結果的には「糟糠そうこうの妻」が一番だったというわけだw。

端末に合わせてSIMカードをまたまたサイズ変更、というより元の形状に戻さなくてはならなくなった。

…てか、ミニマムにカットしたものを、どうやって大きくするか??それならば…

アダプターを使って元の形に近付けて大きくしてしまおう。

↑ 世の中にはこういった便利な商品も販売されている。(ただし使用は自己責任で)

勿論、手数料を支払えばショップでもサイズ変更は可能だが、、、

自分はどうしたかかというと ↓

以前楽天モバイル回線を契約した時、商品のSIMカードはマルチカット仕様だったので、使わないサイズ枠はそのまま保管してあった。

それを思い出したので、試しに装着させてみたら…若干苦しいがなんとかフィットした!…と思う。

それと専用バッテリーと充電ケーブルの経年劣化が激しいので、それぞれ新品を購入した。

DoCoMoの3G回線(ガラケー回線)は2026年で終了予定なので、あと4年少しは現役で使えるようだ。

シニア世代の最後の砦☆ガラホ!

それでも4年後はDoCoMoの3G回線が完全に終了予定なので、その後の対策を考えてあげないとなあ。

だとすれば、やっぱりアレだ ↓

姿形はガラケーなんだが、れっきとしたインターネット・フューチャーフォン「ガラホ」。

物理的ボタンや使い慣れた折り畳みスタイルは、ジイチャン世代にとって馴染み深く最適であろう。

スペックを考えると決して安くはない。新品だと¥20,000~¥40,000位、中古なら¥10,000以下の商品も有るようだ。

機種に依ってはLINE等のスマホアプリが対応不可の物もあるので、スマホと全く同じ使い方が出来るとは限らない。

その辺は個々の使い方を考慮して、周りの家族がサポートするしかない…よなあw。

「通話とメールが出来て、写真がカンタンに撮れて、ボタンが分かり易けりゃそれでいい、これ以上の機能は要らない」

…っていう高齢者の方は本当に多い。

ハイスペックであるより、何よりもノンストレスで安心感が最優先ってことなんだな。

よってガラホは生き残るべきだ。販売終了など絶対にしないで欲しい。


↓ 昭和風味漂うレトロ貯金箱 ↓

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